新年おめでとうございます。
2022年もどうぞよろしくお願い申しあげます!
さて、今日はABC INDIA! としての、私の2022年の活動テーマについて書いてみたいと思います。
2021年8月に、ABC INDIA! のサイトを立ちあげました。
3つの演奏会を開き、出演アーティストの方々のインタビュー記事と開催レポートを掲載しました。
コラムとニュースレターも何度か書きました。
振り返ってみて決めたことは、今年は自分でハードルを上げすぎずに、等身大でABC INDIA! としての活動を楽しんでいこうってことでした。
ハードルを上げてしまうのは、「間違ったことを書いてはいけない」という想いが強くあるからです。
それはインド音楽へのリスペクトがあるからこそで、大切なことだとも思ってます。
ただ、私がしたかったことは、インド音楽って面白い!!って、まだあまりインド音楽を知らない人たちにも、興味をもってもらえるきっかけづくりなんですよね。
そう考えると、私が「間違ったことを書いてはいけない」って固くなりすぎていると、それは読み手や情報の受け取り手にも伝わってしまって、気軽さや楽しさが失われるんじゃないかな?と。
そこで2022年は、バンスリーとタブラを通してインド古典音楽を学んでいる私が等身大の目線で見た、音の世界に対する憧れ・喜び・ワクワクなどを、気楽な気持ちでブログに書いていきたいと思います。
演奏会も、ご縁があれば自然な流れに乗って開催していくつもりです。
読んでるよ!ってメッセージなどはとても励みになるのでいつでもメールくださいね♡
では早速!
年末に行ってきたインド古典音楽ライブ『 ヨシダダイキチ (シタール) / U-zhaan (タブラ) 』@代官山 "晴れたら空に豆まいて” さんでのレポートをします。
シタール奏者 ヨシダダイキチさん
タブラ奏者 U-zhaanさん
大御所のお二人です〜!
こんな貴重なライブを、東京かぁ遠いなぁ〜、って言ってたら人生終わっちゃう!
というノリで私はこの日、日帰り半日で東京往復しました。
幸い会いたかった友達二人にも会えたし、一石二鳥三鳥の、年末のご褒美的な時間となりました。
しかもこの日、代官山の駅の改札で友達と待ち合わせてしていたら、たまたま通りかかったU-zhaanさんに会えた!という嬉しい出来事も!
さらには、ヨシダダイキチさんが、20年来U-zhaanさんとのライブをして来られた中で初めて2曲目をする!という場面にも立ち会うことができました。
1曲目は、Kedarというラーガでした。
Kedarは難易度の高いラーガのようです。
秋に大阪で行われたライブ『 ヨシダダイキチ (シタール) / Leo Hayashi(タブラ) 』@伽琉駝門(カルダモン)カフェさんでも、Kedarを演奏されていました。
私は大好きなラーガなので、2回も素晴らしい演奏が聴けて幸せいっぱいでした。
大阪の時に12拍子(Ektaal)で演奏されていた記憶があったし、最近12拍子(Ektaal)が気になっていたこともあり、バンスリーもタブラも12拍子(Ektaal)を習い始めたので、曲をしっかり聴くことができて、これまた最高!でした。
普段私は、考えたり解析しながら演奏を聴くことはなく、ただただ音楽としての美しさや面白さを味わいながら聴いてます。
でも、自分の中に知識だけでなく体験としてラーガやターラの感覚がインプットされていれば、自然と演奏の展開を理解しながら聴くことができるので、それは至福の世界です。
例えるなら、英語の歌のライブを英語がわからない人が聴くときに、なんて言ってるのかな?と意味を考えながら聴くのではなく、純粋に音楽として全身で受け取った方が良いに決まってるけれど、自然と英語が耳に入ってくるように勉強しておけば、それは間違いなくその方がそのライブの良さを味わい尽くせるのと同じ感じです。
ヨシダダイキチさんのシタールは大好きです。
なんの心の準備もなく、スコーーーン!!!とその世界に入れる感じ。
シタールのことはよくわからないけど、素晴らしいのひとことです。
U-zhaanさんのタブラにはやられました。
音の階層が何層にもなっていて、ベースで聴こえている音と、TOPで踊っている音が全く違うように聞こえるんです。
私が普段見ているタブラの音が絵画だとすると、U-zhaanさんのタブラは立体造形で、角度によって見える世界が違うみたいなイメージ。
表面的に聞こえてくる音は、トンカチとんかちDIYをしてるような音だったりするんですけど、それだけを取り出すと音楽的に美しいとは思えないような音が、それまでの演奏の流れですでに敷かれた背景音楽の上では、ハートに矢を放ってくるように一音一音が突き刺さるんです。
未だに感動冷めやらずな最高のライブでした。
終わってからヨシダダイキチさんとお話させていただいたんですが、その時におっしゃっていたことがとても心に響きました。
“ Bhairavi ” というラーガがあって、演奏会の最後の締めとして演奏されるものなんですが、これが2曲目に演奏されたラーガです。
ヨシダダイキチさんの先先代がつくられたという美しいメロディ。
「これをやっと人前で演奏できるようになった」と。
演奏するだけならもちろんできるけれど、この流派のこの曲を演奏するということは、看板を背負うっていうこと。
それだけ意味のあることで、できるようになるまでに長い時間がかかりました、と。
沢山のことを学ばせていただきました。
本当に行って良かった。幸せを感じてます。
以上、ライブのレポートでした。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
ABC INDIA!
Ai
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